戦争とメディア「国策紙芝居・その他もろもろ」
テレビが無かったそのころ、電気いらずで、どこでも楽しめて、絵と語りが主体なので、文字が読めなくてもだいじょうぶな「紙芝居」は日本国民にとって「娯楽の王さま」でした
そして、戦争の影が近づくにつれ、「娯楽の王さま」は「洗脳の道具」へと姿を変えていきます
楽しくて、ゾッとする当時の作品をご紹介いたします

銃後 貯金だより
原作・絵画/高橋健次郎
製作/日本教育紙芝居協会
指導/貯金局
昭和16(1941)年10月/12月が開戦
歌いっぱいギャグいっぱいで、楽しく節約・貯金、そして「愛国国債」の購入を呼びかける作品です
作者の高橋健次郎さんの詳細資料が無いんですが、紙芝居の楽しさが散りばめられた構成に、職業作家としての実力が感じられます
作品に登場する軍国歌謡は、youtubeで元歌をお探しください
・兵隊さんよ ありがとう(昭和14年:1939年)
・隣組(昭和15年:1940年)←ドリフ大爆笑の元歌

「銃後 貯金だより」が創られた当時の漫画家さんの年齢です
長谷川町子さんがもっと早く生まれていたら、この国策紙芝居の主役は「サザエさんファミリー」だったかもしれませんね

※画像のみ
フクちゃんと怪人物
大蔵省委嘱作品
作/横山隆一
製作/画劇報国社
定価/3円20銭
昭和18 (1943)年6月
当時の大人気、新聞4コマのキャラクター、フクちゃんが主人公の作品です
おじいちゃんと一緒に貯金をがんばっているフクちゃんの前に、貯金をじゃまする謎の怪人物が現れ、町中の貯金箱を壊していきます!
おとぼけストーリーの中に「鬼畜米英」のメッセージが潜んでいます
日米ヘイト合戦といったところでしょうか
アメリカのポスターは戦争国債のPRも兼ねています
どの国もヘイトの活用方法は同じですね
◎資料ページ
『鬼畜米英漫画全集』が完成
https://publibjp.com/20230219
当時、最もヘイトスピーチを活用していたのが、なんと「主婦の友」!
割烹着姿の国防婦人会の皆さんが愛読していたんでしょうか
特集「一億特攻の生活」号が発行されたのは、米軍が沖縄本島に上陸した4月です
◎資料ページ
探検コム:「鬼畜米英」の誕生
https://tanken.com/kitikubeiei.html
まさに「戦争」は「洗脳」だと感じます
この役割を当時、担っていたのが政府の機関です
◎戦争ルールについて
こちらが当時の戦争における「国際ルール」となっていたものです
日本は導入しませんでした
こちらが日本の戦争ルール、「捕虜」を全面否定しているので、戦時に選択できるのは「死」だけです
兵隊はもちろんのこと、すべての国民がこのルールに従っていました
★関連ページ
戦争とメディア「ローカル新聞」
https://www.kamishibai.okinawa/entry.php?eid=293339
戦争とメディア「母の沖縄戦」
https://www.kamishibai.okinawa/entry.php?eid=293346
◎沖縄戦紙芝居「『ちむじゅらさん』と『がんじゅーさん』
https://www.kamishibai.okinawa/entry.php?eid=291605
